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西川右近

にしかわうこん

日本舞踊家、演出家、作家、日本舞踊西川流総師(三代家元)。
1939年、二世家元・西川鯉三郎の長男として名古屋に生まれる。3歳で初舞台を踏み、1956年より西川右近の名で本格的に舞踊家として活動を開始する。藤間流宗家・六世藤間勘十郎に師事。数々の舞台で踊るほか、日本舞踊の振り付け、舞踊劇の原作・演出・脚本も数多く手がける。また、文学、歌舞伎、演劇、人形劇、音楽、オペラ、ミュージカルなど、さまざまな芸術分野の著名人と競演。日本舞踊界の「革命児」といわれる。
先代鯉三郎が終戦の年(1945年)から始めた舞踊の長期公演「名古屋をどり」を継承し、長男・千雅(かずまさ)に家元を譲った2014年まで主宰。舞踊家として舞台に立つだけでなく、「名古屋をどり」のための舞踊劇の原作・脚本・演出を手がけてきた。
2007年、自身が心臓病で倒れたことがきっかけで「日本舞踊」が身体の強化に役立つことに注目。中京大学体育学部長・湯浅景元教授と組んで、和のフィットネス「NOSS」(にほん・おどり・スポーツ・サイエンス。略称ノス)を考案した。
著書に、『やっぱり古いが面白い!』(文化創作出版)、『兄者 義経の血霊』(だいわ文庫)、『にんげん見本帖 心に残るあの人の言葉・この人の生き様』(創美社)、編著書に『日本舞踊舞踊劇選集』(西川会)などがある。